高円寺の連の人びとに愛されたカレーをお届けします

高円寺の毎年の夏を彩る阿波おどり。コロナ禍の影響で屋外での実施ができずにおりました。高円寺の街にも賑わいが少なくなっていました。そんな高円寺の街に賑わいを取り戻そうと始まったのが「高円寺阿波おどりカレー」プロジェクトです。

かつてのパル商店街には、連の人びとが集っていたという店があり、そこではカレーが出されていたといいます。連の長老の方たちから当時の話を聞き、カレーを再現しました。

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踊り子たちはカレーを食べて得た鋭気を踊りのときに放ちます。指さばき、足さばきは日頃の修練と日々の食事のたまもの。踊り子の頭のなかはカレーでいっぱい。阿波おどりとカレーが一体になったデザインです。

 

高円寺の昔を案内するパンフレット

高円寺での阿波おどりは昭和30年代に始まりました。昭和32年の8月初旬に高円寺パル商店街の青年部が結成されて、記念に何かをやろうという話になり、阿波おどりの一回目が27日、28日に開催されました。たったの二週間で作り上げてしまう速度には舌を巻いてしまいます。

30年代の当時は商店が軒を連ねて盛況だったようで、商店街の若い者同士で野球をやっていたりして、店を開けるまでの朝の時間で方々へ試合にも行ったそうです。熱気に満ちた昭和30年代の高円寺の都市空間の様子をパンフレットに描き出してみました。カレーを食べながら地図を見て、往時に思いを馳せるのも良いかもしれません。